映画「永遠の0」が日本アカデミー賞を受賞!
本日は1月15日。早いもので1月も半分終わりましたね。
さて、昨日1月14日に日本アカデミー賞の発表がありました。
映画「永遠の0」は優秀作品賞に、監督の山崎貴さんは優秀監督賞/優秀脚本賞を受賞。
脚本を担当された林民夫さんも優秀脚本賞を受賞されました。
そのほか、
優秀助演男優賞に三浦春馬さん。
優秀音楽賞に柴崎幸三さん。
優秀照明賞に上田なりゆきさん。
優秀美術賞に上条安里さん。
優秀録音賞に藤本賢一さん。
優秀編集賞に宮島竜治さん。
しかし、なんと言っても主演の岡田准一さんが優秀主演男優賞が喜ばしいです。
(岡田准一さんは、「ふしぎな岬の物語」で優秀助演男優賞も受賞されました)
結果、映画「永遠の0」は9部門で受賞となりました。
岡田准一さんの演じる宮部久蔵は、体格の良いイケメンでありながら、抑制のとれた人柄が良く現れていました。すこし眉をひそめて寂しそうな顔をする表情がとても印象に残っています。
映画版はラストについては観る側に考えてもらおう……という趣向でしたね。
とても効果的だったと思います。
個人的には、「主演編集賞」というのがとても気になりますね。
映画版は現在から過去へと繋がるシーンに様々な趣向が凝らされていました。
手に持っていた零戦の模型から、本物零戦に繋ぐシーンなどとてもスムースに時が移っていく感じがすごく良かったですね。
さて、我田引水ではないですが、須本壮一先生の「コミックス版・永遠の0」も「優秀コミカライズ賞」をもらってもいいくらいの出色の出来です!!
原作は史実や零戦の知識を緻密に描くために、かなりの分量が割かれているのですが、映画やコミックスだとそう言うことを知らなくても、その事実がビジュアルで飛び込んできます。
知識がなくてもたのしめて、わかりやすく、知識があればもっと楽しい仕掛けになっています。
映画版もコミックス版も、零戦を含めた当時の描写にかなりこだわっていますので、映画もコミックスも是非ご覧になって下さい。
Kindle版もありますのでスマホでも手軽に読むことができます。
戦争がどうだ、右だ左だ、いろいろと話題になった本作ですが、個人的には戦争ものの入門として最適に思います。
前回のエントリーでも触れたのですが、コミックス版はラストが往年の戦争漫画にあった「戦争の残酷さ」を見せる一面があります。原作である小説版では、ここまで克明に宮部の最期を描いていませんし、映画版では最期にはあえて触れない仕掛けになっています。
永遠の0のラストを比べるという趣向でも、映画・小説・漫画を全部読んでみるのもいいかもしれませんね。
<by 事務局 酒井>